関西プリスクールナビ

プリスクール卒園後どうする?関西の受け皿(インター小学部・英語学童・一貫校)全整理

更新日: 2026.07.20

「プリスクールで英語を身につけても、小学校に上がった途端に消えてしまうのでは」——当サイトが関西2府4県のプリスクール158園を一つひとつ公式サイトで実査して掲載する中で、園選びの情報に比べて圧倒的に不足していると感じるのが「卒園後どうするか」の情報です。実は卒園後の受け皿は、大阪・兵庫に実在する学校で具体的に描けます。この記事では、当サイトの実査データをもとに卒園後の選択肢を4つに整理します。

この記事の要約:プリスクール卒園後の進路は(1)公立小学校+英語維持(2)インターナショナルスクールの小学部(3)幼児期から続く一貫パス(4)小学校受験、の4つに大別できます。関西には関西学院大阪インターやカネディアン・アカデミイなどのK-12インター小学部、ハーバーフロントやKOBILSのように初等部を併設する一貫パスがあり、費用と英語保持の優先度で選び方が変わります。園時代の英語をどう残すかは「卒園時の到達度」より「卒園後の接触時間の設計」で決まります。

「せっかくの英語が消える」不安にどう向き合うか——関西での前提整理

プリスクール卒園児の保護者が最も口にする不安が「英語の保持」です。幼児期に身につけた英語は、卒園後に使う機会がなくなると発話力から先に薄れていきやすい、というのは多くの家庭が経験的に語るところです。一方で、耳で覚えた音の聞き分けや発音の素地は比較的残りやすいともいわれます。過度に悲観する必要はありませんが、「卒園時にどれだけ話せるか」よりも「卒園後に英語に触れる時間をどう確保するか」で結果が分かれるという前提で出口を設計するのが現実的です。園時代に週30〜40時間あった英語接触が公立小でほぼゼロになる——この落差をどう埋めるかが論点です。以下、関西で取り得る4つの選択肢を費用の軽い順に見ていきます。

選択肢1|公立小学校+英語を維持する(最も多い進路)

実際には、プリスクール卒園児の多くが地元の公立小学校へ進みます。この場合の英語維持は家庭側の設計次第で、関西では次のような手段が使われています。

  • 英語で過ごす学童(英語学童):放課後を英語環境で過ごす学童型スクール。アップルシードアカデミー 芦屋校は2歳からのプリスクールに加え、エレメンタリー(6〜9歳)や英語学童保育の枠を持ち、卒園後もネイティブ講師のもとで英語だけの時間を続けられます。
  • プリスクール併設のアフタースクール:卒園した園がそのまま小学生向けクラスを開くケース。ブルードルフィンズ 千里中央校エデンキッズインターナショナルスクールのようにアフタースクールを併設する園なら、環境と講師を大きく変えずに継続できます。
  • 英会話教室・オンライン英会話・家庭内の英語接触:頻度を確保しやすく費用も比較的軽い。英語の本・動画・音声を日常に残すだけでも「音」の記憶は保ちやすくなります。

費用負担が最も軽く、小学校生活(日本語での学習・友人関係)への接続もスムーズなのが利点です。一方で英語に触れる時間は園時代から大きく減るため、維持を狙うなら「細くても切らさない」継続設計が鍵です。週何時間を英語に残すかを卒園前に家族で決めておくと迷いません。

選択肢2|インターナショナルスクールの小学部へ進む

英語環境を本格的に続けるなら、関西は首都圏に次いでインターの選択肢が厚いエリアです。当サイト掲載校では次のような幼小中高一貫(K-12)校が代表例です。

注意したいのは「編入の現実」です。これらは外国籍・帰国子女が主体の学校であり、日本語系家庭からの編入可否・要件は年度や空き状況によって変わります。加えて学費は小学部で年200万〜300万円規模と、プリスクール期より負担が上がるのが一般的です。国際バカロレア導入校は国際バカロレア(IB)の園一覧から、英語100%環境で探すなら英語100%の園一覧から確認できます。

選択肢3|幼児期から続く「一貫パス」を選ぶ

卒園時の「進路の断絶」を最初からなくす発想もあります。プリスクール段階から初等部・小学部を併設するスクールを選んでおく方法です。K-12インターほど敷居が高くなく、通い慣れた園でそのまま学び続けられるのが魅力です。

ハーバーフロントインターナショナルスクール(大阪市西区)

ハーバーフロントインターナショナルスクール大阪市西区・靱本町)は、1歳児からのプリスクール・幼稚園部に加えて初等部を併設するIB PYP認定校です。英語メインに毎日日本語の時間も設けるバイリンガル方針で、幼稚園部の月謝は155,000円。本町駅徒歩2分という都心立地で、プリスクールから初等部まで同じ教育方針で続けられます。

KOBILS 神戸バイリンガルスクール(神戸市垂水区)

KOBILS(神戸バイリンガルスクール)神戸市垂水区)は、2008年設立のバイリンガルスクールで、プリスクール・キンダーガーテンから2017年開設の小学部(エレメンタリー6〜12歳)まで一貫して英語イマージョン教育を行います。給食とスクールバスがあり、エレメンタリーの授業料は月額81,000円(2026年度・税別)です。

Marie International School 芦屋校(芦屋市)

Marie International School Ashiya芦屋市)は幼稚園部(3〜5歳)と小学部(6〜12歳)を併設し、1クラス10人の少人数制。幼稚園部からフォニックス・読み書きを含むクリエイティブカリキュラムで学べます(学費は公式サイトで非公開のため要問い合わせ)。同じ芦屋エリアの選択肢は芦屋市の園一覧でまとめて比較できます。大阪市内ならロイヤルアイビーアカデミー大阪市天王寺区)も、英語幼稚舎から帰国子女向けの小学生〜高校生コースへ途切れず接続できる一貫型の一つです。

選択肢4|小学校受験という出口

私立・国立小学校の受験を出口にする家庭もあります。ただし一般に、プリスクールの多くは小学校受験対策を主目的としておらず、受験では日本語での面接や行動観察が課されることが多いため、年中頃からの受験準備とプリスクール生活の両立が実務上の論点になります。日本語教育の時間を明確に設ける園(ハーバーフロントのように毎日日本語の時間を組む園など)を選んでおくと、受験にも小学校生活にも接続しやすい、というのが実査を通じた印象です。

費用で比較する——卒園後は「無償化が効かない」世界になる

見落とされがちな分岐点が費用構造の変化です。幼児教育・保育の無償化(無償化対象の認可外保育施設は3〜5歳児で月37,000円まで給付)は就学前までの制度であり、小学部以降は補助のない全額自己負担になります。無償化の対象になる園を園時代に活用したい場合は無償化対象の園一覧が参考になります。当サイト掲載校の公式掲載額で、幼児部〜小学部の年額を比べると次の通りです。

学校 段階 年間授業料(公式掲載)
カネディアン・アカデミイ(神戸・東灘) 幼児部(PreK-3〜KB) 210万〜271万円(2026-27年度)
マリスト・ブラザーズ(神戸・須磨) PYP Early Years(幼児部門) 171.6万円+維持費20万円(2026-27年度)
ハーバーフロント(大阪・西区) 幼稚園部 月155,000円=年約186万円
KOBILS(神戸・垂水) エレメンタリー(小学部) 月81,000円=年約97万円(2026年度・税別)

このほか出願料・入学金・施設費・スクールバス代が別途かかります(例:カネディアンは登録料40万円・キャピタル拠出金60万円・施設開発費年30万円、マリストは入学金65万円など)。一貫パスやインター小学部を視野に入れるなら、卒園後6年間の総額まで含めて資金計画を立てておくのが安全です。金額は変わり得るため、園時代の学費水準とあわせて関西のプリスクール学費まとめも参考にしてください。※2026年時点の情報です。最新は各園および各自治体の公式情報をご確認ください。

まとめ|「卒園後」から逆算して園を選ぶ

  • 英語保持は「卒園時の到達度」より「卒園後の接触時間の設計」で決まりやすい
  • 公立小+英語維持が最多派。英語学童(アップルシード芦屋)やアフタースクール併設園を使うと継続しやすい
  • インター小学部(関西学院OIS・カネディアン・マリスト・大阪YMCA)は本格的だが、編入要件と年200万〜300万円の学費を要確認
  • ハーバーフロント(初等部併設)・KOBILS(小学部)・Marie芦屋(小学部併設)のように、最初から一貫パスを選ぶ手もある
  • 小学校で無償化は終わる。卒園後6年間の費用まで見て判断を

どの出口にも一長一短があり、「正解」は家庭の優先順位によって変わります。入園前に出口の候補を2つ以上持っておくことが、後悔を減らす最も確実な方法です。

あわせて読みたい

本記事の園情報は取材時点の公式情報に基づきます。料金・対象年齢・カリキュラム・無償化の可否は変更される場合があるため、最新情報は各園および各自治体の公式情報を必ずご確認ください。